生命の価値は
どうもたこ焼きです。
今回はたこ焼き家におけるメダカ飼育の現状を少しお伝えできればと思います。
前回の記事で触れた通り、室内水槽での飼育が始まりました。
メダカたちは元気なのですが、どうも成長の早い一匹の暴れん坊がいます。
「身体が大きいしメスかな?カマキリとかメスのがデカいし」
そう思いながらもググッたところ、メダカという生き物は縄張り争いをするらしく、基本的に問題はないらしいです。
僕は一安心して眠りにつきました。
翌日、起きて水槽を見ると一番小さなメダカのお腹には卵が!?
「あれは、縄張り争いではなくて繁殖活動って……コト!?」
改めてググると一番大きなメダカは明らかにオスでした。
それに室内になったことで水温が繁殖期に適したものになったようです。
庇護対象が先に子を成すとなんか悔しいですね……
しかし、想定外だったので水草もなく、卵を産み付ける場所がない……
アタフタしている内に卵は消えていました。
どうやらメダカは産み付けないと卵を落とし、またそれを仲間などが食うらしく、今日この時をもって微笑ましいアクアリウムは新生児誕生率0%の修羅の箱へと変貌を遂げたのです。
次の日、また一番小さなメダカが卵を付けていました。
「おいおい、あのロリコンメダカがよ!!」
そう吐き捨てながら、僕は早急に産卵場所を作らねばならぬと胸に誓いました。
スポンジ垂らすやつ……
泡立てネットみたいなやつ……
何故かブロックをすり抜けて表示されるおーちゃんねるに苦しみながらも、僕はYouTubeで検索を重ねました。
しかし、
メダカさんは産卵場所を作れども作れども産んではくれません。
なお、子作りは毎日してましたし、失敗の度に卵は同胞のお腹へと消えていきました。
「子をみんなで食うとかさぁ、メイドインアビスで読んだやつやん……」
そう嘆いてもロリコンメダカは子作りを止めてくれません。
メダカの世界でも若い奥さんを持つとせっせと作りがちの様です。
結局、網で掬って卵をスポイトで取るという力技しかありませんでした。
毎日毎日、網で掬い上げたピチピチ跳ねる小さなメダカから卵を吸い上げる朝。
嵩むロリコンへの憎しみ。
きっと別のメスにも交尾してくれれば倫理観はマシになるのです。
しかし、アイツは一番小さなメダカにしか交尾しません。
ロリコンがよ……!
掬ったメダカは本当に救えているのでしょうか?
卵を救うには掬うしかないのでしょうか?
すくいが必要なのはメダカか僕か……
続く