【ネタバレ感想】劇場版五等分の花嫁を観た
どうも、たこ焼きです。
今回はタイトル通り、劇場版五等分の花嫁を公開日に観てきたので、その感想をネタバレ有りで綴っていこうと思います。
もう観た方や観るか迷ってるから何かしら参考が欲しいという方に届けばと思います。
※あくまで個人の感想です、ご理解ください。
また、批判の意図はないので、恣意的な結びつけはご遠慮ください。
BOOTHにて販売させていただいている五等分の花嫁二次創作小説の電子版にEPUB形式を追加しましたので、既にご購入いただいた方や興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、よろしくお願いします。
と、宣伝も終わったのでここからは本題に移ろうと思います。
改めてになりますが以後、ネタバレ有りです。
正直、いくら人気とはいえラブコメ作品のアニメ映画だしなと、特に空席状況を調べずに劇場へ向かったのですが、空席はすみっこに一席、独りで映画に行くオタクに相応しいばかりの懲役2時間すみっこぐらしです。
マジで!?と驚く横で、オタクな学生たちも
「先輩!席ないっす!!」
と騒いでいたので、結構みんな予想外だったのではないかなと。
さわりとしての総評ですが、一部では花嫁が変わったりするのでは!?など言われてましたが、まぁ、そういうことはなく、いわゆる追加要素もほぼなかったかな。
基本的に原作準拠で、四葉関連がちょっといじってあったぐらいだと思います。
あと、全体としての作りが五つ子と風太郎のラブコメというよりは、風太郎と四葉のラブコメと姉妹四人という感じだったように感じました。
作画は安定していて要所要所でさらに良くなるという感じです。
ちなみに本筋自体はだいたい全部やっており、個別エピソードにカットはあるものの日の出祭から結婚式まで二乃と揉めたりプロポーズしたりなど含めてです。
尺的に日の出祭やってそのまま結婚式かなと予想していたので、ちょっと驚きでした。
その結果、残念というかまぁしゃーないよなという感じではあるのですが、日の出祭が1.2倍速みたいなテンポで進みます。
あと、ちょくちょくカットされているので○○の場合5連発がちょっと流れ作業っぽく見える……(ちなみに○○の場合はどう映像化するのかと噂されてましたが、原作まんまの流れでしたね。自分もこうすればよかったのでは?とか思いつかないので、ここもしゃーないなって部分かも)
さわりはここまでとして、ここからはキャラ毎に述べていこうと思います。
【一花】
最もカットを食らってましたね……
気づいたら休学していた上に、あんまり学校にいないからそもそも登場が少ないという……
あんなに風太郎を振り回した一花お姉さんはどこへやら、映画の彼女は風太郎に全く迷惑をかけない女に生まれ変わったとも言えるでしょう。
スタッフに紛れた一花兵団の償いでしょうか、なんか一花のシーンは全体的に艶かしく気合の入った作画だった気がします。
夜の公園であんな色気だされたらそのままホテル行っちゃうと思うよ……
敬虔な一花兵団の同胞ならば、原作でも映画でも描かれなかっただけでホテルのシーンに2人で致す姿が見えていることでしょう。
同級生の人気女優に俺がホテルで出張家庭教師を!?
なんかもうラノベ一本できそう。
円盤では休学の話も追加するんでしょ???(圧)
【二乃】
個人的には映画で一番不遇だったのではと感じました。
一花の大幅カットに隠れて、しれっとツンデレツンもカットされてましたし……
一花が舞台から降りたことで、四葉の壁となりお話を動かす立場になってしまったため、ヒール役的なシーンが多くなってしまい、正統派な見せ場がどうしても少なかったように思います。
もしかしたら、一花の気持ちがわかるってセリフはそういったメタも入っているのかもしれません。
代わりにダンスはキレッキレでしたね、ダンス終わりの足の上がり方が他モブより高かったのでフー君にみてもらうために周りよりもめっちゃがんばったんでしょうか?
【三玖】
みんなキスシーンでビビったのではないでしょうか?
僕はビビりましたね……
座っていた位置から押し倒された位置がまぁまぁ離れてて、結構パワーで押し倒したな……と思っていたら、明らかに舌が入ってるキス、こんなんもう逆レ……
大学でホワルバ2を学んでいた身からすると、いつか四葉とべろちゅーする日に何か慣れてて揉めないか気を病みます。
あと、「待てっ、たこ焼きは敵じゃあない!」って思いながら三玖のシーンは見てました。
しかし、屋台は……
そう、たこ焼きは犠牲になったのだ……男子女子の因縁、その犠牲にな。
三玖と共に、みっくの成長も同時に感じられてよかったですね……!
【五月】※順番前後します
元からヒロインレースとはちょっと違うところにいるからか、他の三人に比べて負けヒロイン要素に見せ場が左右されないように感じました、マスコットは健在です。
まぁ結局、劇場版でも食物にしか口づけしませんでしたね……
日の出祭でもファミレスでももぐもぐ五月ちゃん。
でも、いっぱい食べる君が好き。
あと、キス未遂と五つ子ゲームファイナルがめっちゃ可愛くて好き……
敬語口調がガバガバでかわいい。
なんかくっててかわいい生き物、なんかわ。
あと、アマガミ以来のお腹まくらというどうみても枕は股間部分という狂気の絵面が映像化、しかもスクリーンに写し出されるのには驚きました、恐ろしい子……
【四葉】
物語構成がちょっと変わってましたね。
告白から過去編に飛ぶのは、個人的には原作準拠という配られた手札では最善手かなと思います。
掲載時では四葉の場合から五月、風太郎と続くので、読者的には一月以上開きますが映画はシームレスに進むので、原作の順番だと視聴者目線では告白受け入れがついさっき泣いて諦めたのに……となってしまう。
なので、そもそも足りない尺の中で上手く時間稼ぎをする必要があったのではないかと思っています。
また、やはりメインヒロインという立場になるのでしっかりと描写されており、カットの憂き目に合う他推しに比べて、四葉ファンは特に不満なく観れるではないかと思います。
あと、自分も防火扉の使い方を分からないままに、点検ヨシ!ってし続けていた過去があるので、火のチェックで落ち込む彼女には同情しました。
コ○ン世界なんか文化祭中に殺人事件起きてるし屋台の火事なんか些末事だよ、元気出して!
【風太郎】
上杉風太郎という主人公には五等分の花嫁の長所と短所が詰まっているというのを、改めて感じました。
メタい話ですが、良い主人公というのには共感性が求められます、読者が好感を持ち、共感できる主人公が物語への没入感を高めます。
物語前半の風太郎はまさにこれであり、五つ子に振り回されつつ彼女らを導く姿は読者に好感と共感をもたらしたはずです。
しかし、五等分の花嫁の展開上、物語後半で好きになっている誰かを隠すために風太郎は語り部から外れていき、読者目線でも何を考えているかよくわからず、共感から離れていきました。
全てではありませんが、四葉を選んだことにアンチが多く出たこともこれに起因していると推測できます。
実際、尺の問題で巻き気味になった日の出祭での風太郎は、五つ子を育て導くという物語前半とやっていることは同じなのにも関わらず、ちょろっと出てきてなんかいい感じのことを言っていくだけの奴に感じられました。
ですが、映画後半に向けて松岡くんの演技、マンガと違ってアニメという動きのある媒体、それらが上杉風太郎が何を想い何を感じていたかを言外に視聴者に感じさせてくれます。
連載当時よりも優しく展開を受け入れられるのは、不足していた共感をそういった要素が埋めてくれたからではないかと思います。
そういった意味では、正しくアニメが原作を超えたと言えるかもしれないですね。
※ちなみにこういう目線で見ると物語後半において読者が共感しやすかったのはマルオであり、読者もどんどんマルオが好きになり気になっていったはずでは?
ここまでいろいろ語りましたが、僕はエンディングでめっちゃ感動しました。
四葉が花嫁確定したからかセンターになり、並びが12435になっていたところに変わってしまったパワーバランスを感じて若干SM○Pの会見が過りましたが、みんな笑顔、そしてラストシーンの並べられた写真に
「あぁ、これでよかったんかもな……」
と、満足感と祭りの後みたいな寂しさを感じました。
ヒロイン論争にどれだけ理屈を捏ねても、結局は自分が許せるかどうかなんだと思います。
四葉が完全無欠のヒロインだったとしても許したくない人は許せないし、真にヒロイン失格だったとしても許す人は許します。
エンディングを観ることで自分の中で映画だけでなく、そういう意味でも何かが終わりを告げたのかもしれません。
これだけでも観た価値あったなって思えるので、いろいろ不満のあった人もファンなら観てほしいです。
久しぶりに触れて二次創作を書きたくなる気持ちと、野暮なんじゃないかなという気持ちに揺れさせてくる完結編でした。
もしなんか書いてたら、我慢できなかったんだなって思ってお願いします。
まとまりのない感想にここまでお付き合いいただきありがとうございました。
※特典漫画は一花が卑しか女だった。
更衣室ではじめてしまうエロ漫画の気持ちがわかった。
それでは!